火曜日, 7月 31, 2012

写真家にとって、写真観とは死生観と同義だ

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好きなモノを撮るという習慣がなくて、オーダーされたものを撮るばかりが私には写真であって、いかに自分流の解釈をいれないで、オーダーに忠実でいるのかが重要なこと。
あとは、難しくしないで、クライアントに納得をしてもらうこと。
染み付いたものはなかなか抜けはしないし、それ以外の方法を見出すこともできない。

酒飲みません。外見は大酒飲みにみえるらしいですが。夜は出歩きません。家に居ます。
もうこの時点で営業的には損をしていますよね。
それでもコンスタントにある仕事をしてきましたが、いつの間にか、倍の仕事量をこなしても、実入は半分、よくよく考えてみれば、1/4の単価で仕事をしている状況に。

そろそろ外に出ないと無理ですね。
東京、大阪、さらには海外に、あとは腕だけでチームに加えてくれる所を見つけないと。ちょっと一流がどんな仕事かわかってきました。大きな事を言うつもりはないですが、ここからでも踏ん張ればアウトプットは勝負できます。
問題はアウトプットまでに至る過程で人と人の対応ができるかどうか。
もうここは踏ん張るしかないところです。

この夏が正念場、誇れる作品を作らないと、それを持って営業することができませんからね。

説明はできないが転換期になる気がする


ぼちぼちと営業のつもりで東京に、
魑魅魍魎が住む場所ですから緊張します。

とあるお仕事に参加させて頂いて、ほぼ見学のつもりが、大いなる先生のロケハンに同行することになり、5時間以上もお話しをする機会を得ました。

「写真の仕事なんてもう時代的にない」
「あるのは、◯◯さんの仕事」

わかるが、それを言われるとどうしようもない。事実だとわかるが行き用のないステージ。

すべてにおいてシビアさも違えば、フットワークだって違う、お年はもう70近いのかな。
あっちだ、こっちだ、とても自分だけであれば諦めてしまうところまで行こうとする。
「目で見たものしか写真には写らない」
私は脚立を持って走るのに精一杯。

駆け登って、カメラ構えて、息を切らすこともなく即座にシャッターを切る。撮影データはその場でノートパソコンに取り込んで確認、ここまで一分以下。
膨大なロケハンデータを見てさらに目眩。

こうでないとダメなんだね、だから一線なんだね。
ある面評価も頂いて、前に足を出しなさいと言われて、「はい」と答えればいいものを、躊躇して即座に返事できない私、そして躊躇を見逃さない先生。

半歩踏み出せるよう意識改革します。まずは半年がんばろう。

月曜日, 7月 09, 2012

再起動(自分)

自分探しは意味が無い、そんな自分の背中はどうやったところで見られない。 わかるけどね、 名古屋 to 東京、新東名は舗装もよくて考えをまとめるには丁度いい。

そもそもクルマの調子が悪いと思考するまでなくて、イライラがつのってしまうのだけど、 なんとか今回はさほどイライラもしない状態で往復。

 いろんな方のプレゼンテーションを聞いて、あー、これはリセットして望まないと太刀打ちできないと実感。 (いつのまにか、プレゼンで最年長になっていた) 写真集も出してはいないし、出せるサンプルだって平凡なものばかり。
今回はスタートラインにたっただけで満足しなくちゃね。 でもわかったよ。 狙うのはオリジナリティーで、誰がみても唸るだけの存在感。それでいてセンスがいいもの。

 こっちは狙ったものが撮れるのが強み、偶然ではないからね。 あとは、中版CCDのクォリティーで勝負だ。 さてさて、モデル探しからだね、でないと出遅れてしまうから。

写真が嫌いなカメラマンもいるんだよ。(ダメなカミングアウト)

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先週は6人もの方から、カメラマンになりたい。写真で食べていきたいと相談を受けました。(facebook 3名、twitter 2名、Blog 1名)

個別でお返事はしましたが無責任な事も言えないので、Blogには私の感覚をストレートに書いておきます。

なんでカメラマンを目指したのか、
・・・・これ、だめですかね、カメラマンはモテるのではないかと思ったから。
南沙織が篠山紀信氏と結婚したことは衝撃だったかもしれません。
ほんと動機は不純ですよね。

で、かといって、モデルの仕事なんてできれば逃げ出したいほど好きでもなかったりします。

本当に撮りたいものは、かなりドキュメンタリー、今仕事で撮影させて頂いているご葬儀のフォトブックなどはのめり込んで撮れるものです。
ただ広告写真というもので考えると、撮りたいものなど仕事でくるばすもなく、本当はもっとじっくりと撮りたいのに、コストと時間の中でいつも不完全燃焼です。

魅せたいものは何か、商品の知識、商品の歴史、商品のディテール、すべて時間をかけて知ることで深みは増します。深みが増せば、より魅力的に見せることもできます。

でも、それは付け焼刃では無理な相談。
アーティストではない。職人としての取り組みです。

若いカメラマンを見ていると、あまりに不勉強で怒れてくる事しきり。
昔は、そもそも一発勝負で、後ろの液晶で確認なんてできなかったのだよ。
そんな時間をかけているとチャンスを失うよ。


びくびくして、とにかく失敗しない。間違ったことをしない。ミスは仕事を失う事。
だから安全値を見込んだ撮影をする。

それがプロの仕事で、プロであるかぎり、お客さんの仕事でチャレンジをしてはいけない。その為の訓練であり、勉強なんだと。

作家と、職業カメラマンは根本から違うもの。
作家になることができれば、それだけの才能があると自分を信ずることができれば。
それはそれで写真もいいでしょうね、

職人としては辛いかな。
なにしろカメラの性能が上がって、腕ではなくなっていますからね。
生きる場所というのか、腕を振るえる場所がなくなってきています。

私は、撮ることは嫌いです。できれば、自分の目に焼き付けておきたいタイプ。
でもね、仕事であればパーフェクトにこなしますから。
それがプロでしょう。妥協はしません。ただし、時間とコストをきちんと反映した中での作業。それで帳尻が合わないことならプロのすることではありません。

資格制度があるわけでもなく、自分で言うだけでなることのできるのがカメラマン。
試してみればいいんじゃないかな。
ただし、やるからには、コンビニでバイトしながらなんてのはダメだと思うよ。

私、作家目指してますから。今になって、
だからちょっとここからはワガママな写真撮ります。

日曜日, 7月 08, 2012

マクロリングライト いい相棒の予感 MF-18



NISSIN のマクロリングフラッシュ、これはかなり使える道具かもしれない。

http://www.nissin-japan.com/mf18.html


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以外なほど色のバランスもいいし、発光も安定している気がする。
ちなみに、モアレのテストをD700と、D800、D800Eで、
あー、あまりにD700が優秀すぎて困った。

TTLで、近接撮影で使えるストロボ、
時間短縮にはもってこい。R1C1よりずっと使える感じです。
それに、マニュアルにして、モノブロックと組み合わせればさらに展開が容易だし。

残念なのは、77mmまでしか対応していないこと。
まあ、ハッセルのH3Dでは、エイリアンビーズを使えばいいことなので、

普段から持ち歩けるリングフラッシュというのはかなり新鮮かもしれません。

月曜日, 7月 02, 2012

HDRは調整しない。これはフィルムだから。

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HDRというと、写真オリジナルではないと評価される事が多い。
加工だと認識されているから。

でも私は加工だと思っていない。加工でない理由は後から画面をみながら調整することがないからだ。もっと明るく、もっとエッジを立たせて、
確かにソフト上でいくらも調整はできるのだけど、それは写真ではなく、CGの世界。

写真とは撮影するときに完結しているべきだ。当然、レタッチを否定もしないし、必要があれば注文もする。
ただ、自分の作品としてはそんな事は無用なんだ。

ワークフローとして確立された手法があって、パラメーターさえ変えずに処理をしていく。そこから吐き出された画像が完成形なんだ。

HDRを変化させるのは、露出であり、そのステップであり、撮影時にコントロールすることで私の作品を作られていく。

日常の日常は、日常の中に潜む超日常を撮ったもの。
それは亀井基次郎の檸檬のようなもので、そっと爆弾をしかけてくる感覚なのだ。

日曜日, 7月 01, 2012

何処へでも行きますが、オーダー次第

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マダガスカル、アラスカ、フンザ、そういえばいろいろとお仕事で行きました。
まあ、そんなお仕事が多いわけではないので、
さらに言えば、日々、毎日入っている仕事を回していくとなると、なかなか長期の計画は組めませんから。

この一年は自分のライフワークが見えた年でした。ご葬儀の写真は荘厳で、緊張感があり、知識なくしては挑めないドキュメンタリーです。

写真が記録であり、記憶であるとすればほんと向い合って行きたいのがご葬儀の写真です。

ただ、まだまだ世界で撮りたいものはいろいろとある。だからチャンスがあれば貪欲に飛び込んでいきますから。

年間を通じて取り組むカレンダーもOKです。ほんと考える事が多すぎて痩せる思いです。(太っているけど)
季節感とは何か、季節のものが写っていれば、季節感なのか、
俳句で言う、季語だってとにかく調べて、付きあわせています。
シャッターは感覚で押すものではない。調べて、作りこんで、目指したイメージに近づける作業。

さらに、撮影したデータはアーカイブし、複数場所に置いています。すべては日付で言って頂ければすぐに取り出して、媒体に合わせたカラーでご提供します。ネット経由ですぐにお届けします。必要なことはデータ管理、アーカイブができるスタジオであること。


さらに、この夏からは、一般向けの撮影も開始です。肖像撮影、モデル撮影、これはスタジオ、ロケ、問わずお受けします。


私にとってはとても新しいステージです。