木曜日, 6月 30, 2011

物言わぬ商品、物を言うモデル



何か言ってくれないと不安になるものです。ものばかり撮ってきたフォトグラファーはとても独りよがりです。
お客(クライアント)が良いといえばそれでいい話で、すべて押し殺してそのお客の好みをトレースすればいい。

なまじ、自分の好みであったり、押し付けがましい感性を披露するのはマイナスなだけ。

これって、商品撮影のジレンマであり、戦ってみたり、あきらめてみたりしながら何でもできるところまで腕を磨くプロセスだと思うのです。

これに対して、モデルを使った撮影であり、肖像写真の撮影で、異なる世界です。

今はスタジオでの撮影、次は、デートしながらの撮影も楽しいでしょうね、
きっとまた別の一面が見えることになるのでしょう。

自分の写真をみて、私は誰なんだろうという問いかけなんて、とてもいい爆弾をしかけたきがしています。

月曜日, 6月 27, 2011

感性に限界があると感じる瞬間

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スタジオでの作業は資料をみたり、試して確認したり、手間をかければなんとかハードルをクリアすることはできる。
ただ、どこまで突き詰めても道具の良し悪しはでるもので、大きなCCD、大きなレンズ、たくさんの光を取り込んで無駄なくCCDにあて、適切なプロファイルで処理をしていく。なんだか今の中途半話な状況が限界を下げているでしょう。

感性も、タイミングも、
とにかく今は評価が聞きたいのかも知れません。木々の一本一本、草の輝きのひとつひとつ、倒れても若葉を付ける自然の力強さ。

それを閉じ込めてはいないか、ちゃんと生きた形で画面にしているか、
・・・・どうなんだろう、自分の感性は。

土曜日, 6月 25, 2011

フィルムの時代から、何もかわらない



あ、あとで修正するのでそこはいいですよ、
あ、あとで修正するのでメイク直さずそのまま行きましょう、
あ、あとで修正するのでバック写っていてもかまいませんから、

すみません。そんな仕事を受けるつもりはないです。便利なものは使えばいいじゃないかというタイプですし、レタッチ技術の進歩に敬意も表しています。

でも、レタッチとは、撮影時によりよくするために検討し、使用法をきめて使うべき物。
手抜きを誤魔化すものではないはずです。

とりあえず、シャッター押せば写りますから。
カメラの性能が上がっているので誰でもいいんですよ、
インタビューのついでにライターが撮ってくれればいいですよ、

いよいよやる気が失せますね、
だから、食べられるだけなんとかして、あとは好きなように作る。
作ったものが評価されればそれでいい。

火曜日, 6月 21, 2011

これで思いが少しわかったかも知れない



人を撮るのが苦手でね、
そりゃ思いがあるものですからね、合致しないと悲惨なことになってしまう。
広告で作りこんだものはそれはそれで、モデルさんもコマの一つですからいいのですが、
肖像となるとこれは難しい。

いかに美しく、クレームがこないように、

これ間違っていたことにようやく気が付きました。
そんな問題じゃない。クレームが来ないようになんて消極的だから苦手になるんですね。

ここから、100人は撮りたいですね、
その100人に葬式には来てほしいな。
それで、あのときの撮影はよかったなんて話で盛り上がってほしい。女性の方が長生きですからありでしょ。

ということで、この手の話をまとめてエッセイ作ろうかと、
撮っているといろいろとあるんですよ、その記憶が溜まりすぎるからなかなか脱皮できないのですけどね。

http://twitter.com/#!/runrun_akita

ということで、今回は、・・・・とってもキュートになってました。(かなりの予想外)
写真は承諾を頂いてから、

でも、だからといって、鬼瓦の写真をイメージにいれることはないだろうと、ツッコミが入りそう。

土曜日, 6月 18, 2011

写真で何を伝えていくのか



何も迷いがなく、オーダーがあれば、それをこなしていく作業に没頭してきました。
オーダーをこなすには、技術、テクニックが必要、で、あれば、勉強するしかない。
歯車となって、とにかくディレクタのオーダーをいかにこなしていくのか、

徐々に思いと、オーダーのズレが大きくなり、時間もお金も足りないなかで中途半端に成立させていくことに疲れてしまいました。

やはり、カメラマンから写真家としての脱皮は必要です。何を撮るのか、何を伝えるのか、

葬儀、最後のドキュメンタリー、これはきちんとやることで大きな意義を感じています。各宗派ごと、各地方ごと、すべて異なるしきたり、これから整理して、葬儀写真のスタンダードを作りたいものです。

あとは肖像写真、これは、古くからある肖像画の考え方。
写真というよりも、ルネッサンスより前の貴族の肖像画が理想。

これも、自分なりに咀嚼して、こなせるようにしていきます。たぶんあすまではピリピリです。
でなければ撮れない世界ですからね。

月曜日, 6月 13, 2011

梅雨の中休み



梅雨がやってきた。日本の四季のいい区切り。ここから空の青さがかわるんですよ。
夏の空へと

だから、低い空を見るのはこの中休みしかありません。どんより、そして、すべての光が乱反射する斜光になって、

土曜日, 6月 04, 2011

自然に扱う、自然にみせる、でもそれはライティングの力



偶然が許されないのがプロの仕事、
偶然撮影できる写真はいくらもいいものがある。偶然を期待してシャッターを切ることだってある。
ただ、それは自分の作品であり、より上を目指すときのことだ。

仕事はまったく別、
80点でいい、ただし、80点以下は絶対にダメ、
必ず80点以上というプレッシャーは耐え難い苦痛になることもある。

1.時間の区切られた建築写真
これは、外光と人工光をミックスするものでは致命的に悪い結果を招くことがある。

2.オーディションをしていない、または参加していないモデルでの撮影
一目惚れはしないほうで、じっくりと考えないと引き出すことはできません。
だからはじめてその日に会うモデルで成功させる(80点以上取る)自信はありません。



http://www.rnkdesign.com/news/news.php/?p=175

3.明確なビジュアルが描かれていない撮影
当たるか、外れるか、それは運になってしまいます。安全を見越せば80点ではなく、もっと低いところでありきたりの物を作ることしかできなくもなるのです。
なににつけても100点を目指せないのはストレスです。

金曜日, 6月 03, 2011

高感度と、描写力



困ったことにカレンダーという作業は自分の想像力と勝負になる。見覚えのある景色を創りだしてはいけない。
それはあくまでモノマネだから。

モノマネをすべて否定するものではないし、あるものからインスパイヤされることだってある。
ただ、考え方、立ち位置、そして解釈はモノマネではいけないし、オリジナリティーが必要。

さらに追加するのであれば、思いを実現する精密かつ、正確な技術力も必要。

確率はどれくらい。試して、10回に1回使えるものができればまだいいほうで、
あきらめてきたことだって数えきれない。

もうこの先はあきらめられないけどね。時間もないのだから。